高分子

すっぽんとアミノ酸

すっぽんは理想的な食材だと言われます。
食べると元気になるその秘密にはアミノ酸が大きく関わっています。
すっぽんはアミノ酸の宝庫なのです。
アミノ酸とはどういうものなのでしょう? 
何種類のアミノ酸がどのくらい含まれているのでしょう?

アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸の二種類があります。
前者は体内で合成することのできない、食事などを通じて外から取り入れるしかないアミノ酸です。
そのため不可欠アミノ酸と呼ばれることもあります。
ヒトの必須アミノ酸は、トリプトファン、リシン(リジン)、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシンhttp://www.foxchasereview.org/10AW/Contents.html、イソロイシン、ヒスチジンの9種類です。

すっぽんは、このうちイソロイシンのみを除く8種類の必須アミノ酸を含んでいます。
具体的な含有量は、100グラム中にトリプトファン490ミリグラム、リシン3100ミリグラム、メチオニン6400ミリグラム、フェニルアラニン2000ミリグラム、トレオニン2200ミリグラム、バリン2200ミリグラム、ロイシン3600ミリグラム、イソロイヒスチジン1200ミリグラムです。

次に、それぞれの必須アミノ酸にどのような効能があるかを見てみましょう。
トリプトファンは脳における情報伝達物質であるメラトニン、セロトニンを増加させ、成長ホルモンの分泌を促します。
リシンには、壊れた体組織を修復させたり、酵素を合成させたり、ブドウ糖の代謝や肝機能を増強したり、さらには脂肪を燃焼させたりと、さまざまな役割があります。
メチオニンは肥満を抑制する働きがあるといわれる成分で、血液中のコレステロール値を低下させる、不要な活性酸素を取り除く、などの作用があります。
フェニルアラニンは神経伝達物質となる必須アミノ酸で、気分が落ち込んだ抑うつ症状を解消する働きがあります。
トレオニンは成長促進作用があり、脂肪肝を予防する働きがあります。
バリンは筋肉を構成するタンパク質の主成分です。
ロイシンも筋肉の成分となり、肝機能を強める作用もあります。
ヒスチジンは体の成長を促し、神経機能を助けたり、紫外線から体組織を護ったりします。

以上のように、すっぽんは私たちの体を作り、健康を護るのに欠かせない必須アミノ酸の8/9を数千ミリグラム単位のかなり高い含有量で網羅しているわけです。
完全食品や理想的な食材だと言われるのにも頷けるでしょう。
脳内で働く神経伝達物質から筋肉まで、スッポンの持つアミノ酸は私たちの体中で活躍します。