高分子

すっぽんで滋養強壮

縄文時代の貝塚から骨が出土したことから、私たちの遠い祖先がすっぽんを食材として用いていたことがわかっています。
それはこの動物が美味しいからに他なりませんが、食べると元気になることも大きな理由だったでしょう。
ここではこの食材が持つ滋養強壮効果について述べたいと思います。

滋養強壮を簡単に言い表すなら「体の弱った部分を栄養素で補い、体質を改善したり、疲労を回復したり、加齢による衰えを遅らせたりすること」といえるでしょう。
そしてこれらをサポートするのが、すっぽんの中に含まれる必須アミノ酸やビタミン、ミネラル類です。

必須アミノ酸は体内で合成できないため、外部から取り入れなければならないアミノ酸を指し、ヒトの場合は9種類あります。すっぽんはこの内、トリプトファン、リシン(リジン)、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、バリン、ロイシン、ヒスチジンの8種類を含んでいます。
これらのアミノ酸は筋肉の元になったり、肝臓を始めとする内臓の機能を強化したり、脳内の神経伝達物質となったり、傷付いた体組織を修復したり、気分を高揚させたりと、私たちの体中で役立ちます。
つまり心身の両面に対して活力を与えるのです。

スッポンに含まれるビタミンはビタミンB群に属するものが多いです。
具体的にはB1、B2、B6、B12です。
それぞれの効能ですが、B1は糖質の代謝を助け、神経・筋肉を正常に保つ働きがあります。
米を主食とする私たち日本人は糖質を多く摂っていることになるので、B1の消費量が多いことから、不足した状態にならないよう補う必要があります。
B2はB1同様、糖質の代謝を促します。
また皮膚や髪、爪などの再生に関わるなど、若々しい容姿を保つサポートもおこないます。
ビタミンB6には大きく2つの働きがあります。
一つは、たんぱく質を分解してアミノ酸にするという酵素の役割、もう一つは、アミノ酸を別のアミノ酸へと組み替える、補酵素としての役割です。
B12には、細胞の分裂や分化の際に必要となる、遺伝子の構成における核酸の合成をサポートする役割があります。
この働きが正常に行われずにビタミンB12が不足してしまうと、悪性貧血や消化器官の障害を引き起こします。
ミネラルではカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは丈夫な骨を作るだけでなく精神的な安定ももたらします。
この他にも、成長に欠かせない葉酸や、細胞を護るクッションとなるコラーゲン、血液をサラサラにするリノール酸、そして鉄分と、すっぽんはまさに栄養素の宝庫のような食材なのです。"

すっぽんはヒトの体の活力を高めるので、アクティブな気持ちにさせる栄養素が共に含まれています。
体調が良く、身体機能が上がるからポジティブな気持ちになり、気分が高揚するから更に体調が上向く、この好ましい相乗効果をもたらすことが、鼈の持つ滋養強壮効果と言えるでしょう。