高分子

すっぽんの甲羅は食べられるの?

内臓から生き血まで、すっぽんはあまり捨てるところがないほど滋味の高い食材と言われています。
でも、いくら普通の亀より柔らかいとは言え、甲羅は甲羅、果たして食べられるのでしょうか? 
もし食べられるとしたら、どうやって調理するのでしょう?

昔から滋養強壮に効く食材として用いられてきたすっぽんですが、最近はお肌に良いコラーゲンを摂るために専門店に通う女性も多くなっています。
実はこのコラーゲンは、甲羅の後ろの部分に2センチほどの幅でついている(甲羅全体を2センチほどの厚みで覆っているという記述もあります)のです。
ですがこれを刃物などでは完全にそぎ落とせないため、すっぽん鍋には甲羅も入れて出汁を取ります。
すっぽんを高級食材たらしめるのが、こうしてとれる美味しい出汁ですが、その中にはコラーゲンも溶け出しているのです。

ですから、甲羅は他の部位のように食べるのではなく、出汁を取ってそのスープを飲むと言うのが正確なところでしょう。
他に煮込んでコラーゲンがトロトロと溶け出したものをしゃぶるなどといった食べ方も紹介されていますが、どうあっても甲羅の骨は残ります。
ただ、この残った骨を日干しにして硬くし、粉末状に砕いて滋養強壮剤として用いる場合もあります。
これを「食べる」ととらえるなら、「すっぽんの甲羅は食べられる」と言うことができるでしょう。
しかし一般的には、硬い爪、お腹を壊す可能性のある胆嚢、臭味のある膀胱と共に、甲羅は「食べられない部位」とされています。
いくら柔らかいと言っても、やはり甲羅は骨格の一部なのです。

筆者は過去にすっぽん鍋で出汁を取った後の甲羅を乾かしたものを手にしたことがありますが、さほど厚みはなくても肋骨で補強された板状のもので、とても噛み砕ける性質ではなかったことを最後に記しておきます。

以上のように、すっぽんの甲羅は「食べられません」。
ですが鍋で肉と一緒に煮込むことで、コラーゲンを含む滋養に溢れた出汁を取り、それをスープとして「飲む」ことはできます。
また乾燥させたものを粉末状に砕いて用いる場合は甲羅も利用できるのです。